初めての人でもできる「青色申告」―やよいの青色申告14編 (1-13) - 誠 Biz.ID

アイピーアール代表・奥川浩彦さんが書かれた「初めての人でもできる「青色申告」――やよいの青色申告14編 - 誠 Biz.ID」 の税務監修をさせて頂きました。

確定申告ソフトで圧倒的なシェアを持つ「やよいの青色申告」の操作手順について、設定→日々の入力→決算→税務申告という流れにそって豊富な図解入りで解説しています。特に青色申告初体験の人がつまずきそうなポイントについては、丁寧に説明をしています。

私は税務監修以外に、「決算処理―固定資産と家事按分」のところで、ワンポイントアドバイスとして次のようなことを書かせて頂いております。

減価償却方法は、「定額法」か「定率法」かの選択が認められています。そして、減価償却方法を選択して届け出ない場合、個人(事業)の場合は「定額法」になります。定額法は毎年計上される減価償却費が「定額」であることから、こう呼ばれています。

一方で「定率法」は、定額法に比べて早い年度でより多くの減価償却費が計上されることになります。そのため、初年度からかなり所得が見込まれる場合や、資産を購入した年度にできるだけ多くの減価償却費を計上したいという場合には、「定額法」に比べて「定率法」のほうが望ましいといえます。

もしも「定率法」で償却したい場合は、償却方法の届け出をする必要があります。届出の提出期限は、

・事業を開始した年度の場合……最初の確定申告書の提出期限まで
・その他の場合……資産を取得した日の属する事業年度の確定申告書の提出期限まで

となります。